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帝王切開

経膣分娩においては、母体もしくは胎児の生命に危険が及んでいると判断された場合、帝王切開が適応となります。適応となる状態としては、母体もしくは胎児に危険が生じ急速遂娩が必要であるが、通常の経腟分娩ではそれが不能な場合がまず一つ。次に、へその緒が胎児に絡まっているなど物理的な理由で経腟分娩が不能な場合。そして最後に通常の出産を長時間続けていては産道感染の危険性が高くなる場合が挙げられます。

基本的に帝王切開というのは緊急の出産方法で、通常の出産方法として選択されることはまずありません。通常の出産方法では母体の体力が耐え切れないと判断された場合は、麻酔などを使って行われることはあります。過去は妊娠中期子宮内胎児死亡・中期中絶の場合に膣式帝王切開が行われていたこともありましたが、現在はどのような状況にせよ腹式帝王切開を行うのが通常です。

帝王切開自体は、それを執り行うことよって母体が死亡してしまうケースはほとんどありません。しかし術後の死亡率は、通常の出産と比べて四倍から十倍にまで跳ね上がります。他にも術後の長期安静の結果、肺塞栓症を引き起こしてしまうリスクも高まるのです。帝王切開による出産のリスクは非常に高く、そのため帝王切開は出来るだけ避け、通常の出産方法で出産できるのが理想です。

それでも状況は様々で、医師といえど万能ではないので、全てを予測することは出来ません。必要があれば、帝王切開を選択しなければならないこともあります。


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